ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)によるグローバルダイナミクスの強化 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン オフィサー Ratchakorn Rojsrisakul

「Jum」として知られるRatchakorn Rojsrisakulは、Hitachi Astemo Global DE&I、People Engagement Headに任命されました。日立グループで6年間、人事のポジションで従事したのち、彼女の歩む道はおのずとダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)に重なりました。今回、Jumさんは、グローバルDE&I目標を達成する方法などを聞かせてくれました。
1. 2017年からアジア地域コンプライアンス最高責任者(アジアRCCO)、2022年からはグローバルDE&IのPeople Engagement Headとして、Astemoにおいて2つの役割を担っています。 コンプライアンスとDE&Iの役割はどのように整合していますか?
私にとって、コンプライアンスとDE&Iは同じ目標に向けた2つの手段だとおもいます。どちらもAstemoをより良い会社にすることにつながります。コンプライアンスとは、当社が事業を展開する各国の法律および規制を遵守するための一連のプロセスです。ダイバーシティとは社員の多様性を指しますが、例えば、国籍、文化、性別、年齢層、性的指向、宗教、ライフスタイル、経験などが異なれど、Astemoで働く、そのことが共通点となります。インクルージョンとは、多種多様な才能を積極的に惹きつけ、関与させ、維持し、彼らの異なる能力、文化、アイデアに基づいて建設的な行動をとるということです。
要約すると、コンプライアンスとDE&Iの組み合わせを通じて、私たちは適切に物事を進め、そして従業員一人ひとりが自分なりに当社の可能性を高めることに貢献すると考えています。
2. DE&Iの管理には、ビジョン、ノウハウ、組織力、さまざまな略歴、国籍、文化に接する経験、想像力、共感、意欲が必要です。あなたにとって、AstemoのDE&Iアプローチを率いる原動力は何ですか?
私はあらゆる種類の人々と仕事をするのが大好きで、人の最もいいところを引き出すのが大好きです。 Astemo Asiaでの人事トップの3年間の間に、私のチームはインド、インドネシア、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、台湾、韓国、ブラジルの人々で構成され、業務範囲は、10か国をカバーしていました。これらの異なる文化に触れながら仕事をすることは、時に挑戦でもありましたが、エキサイティングでした。
人事部での経験のおかげで、私はあらゆるタイプの人々と友好的に交流することができ、常に彼らに自分の意見を伝えるよう、奨励しています。たとえば、「同意する」、「同意しない」と言うだけでは、物事を前に進めることはできません。 「私は賛成または反対です。なぜなら…、そして私はこれを提案します」、そう言うことで初めて建設的な議論の出発点になると考えます。だからこそ、多様性とインクルージョンを大事にすることが非常に重要だと考えます。よいアイデアはどこからもたらされるのかは分かりませんので、オープンマインドを保ち、さまざまな人々と交流することで、創造性と革新性を大幅に高めるのです。
3. DE&Iに対するあなたのビジョンは何ですか?
私のDE&Iのビジョンは、インクルーシブな職場環境を構築し、活かし、多様性を受け入れ、人々がお互いを尊重し、刺激し合うことができる環境を創ることです。そして、多様な従業員がOne Astemoとして協力し、新しい価値を創造し、革新的なアイデアの開発を支援することです。実践的なイニシアチブは、インクルージョンを実践し、職場での平等を促進し、事業の成功に貢献します。
4. 今後数年間における最優先事項は何ですか
ビジョンは、戦略と目標によってサポートされたときに実現します。だれもが発言でき、多様な才能のためのグローバルな配属とプロジェクトを促進し、積極的にコミュニケーションすることが奨励されるオープンな環境を作ります。
全体のフォーカスとして、One Astemoとして真にインクルーシブな文化を促進すること、特に地域でDE&Iを構築し、ローカル・地域・グローバルDE&Iイニシアチブを社内で促進し、グローバルなマインドを養うこと、リワードおよび表彰プログラムを構築することを優先事項と考えています。
また、グローバル、クロスリージョンまたはクロスファンクショナルな任務、採用、さらに維持プログラム、女性のエンパワーメントイニシアチブ、トレーニングを含むその他の従業員エンゲージメントイニシアチブを通じて、タレントマネジメントに焦点を当てます。
さらに、あらゆる機会を利用して人財とのコミュニケーションをはかり、彼らの意見に耳を傾けます。DE&I調査により、DE&Iのアプローチを調整していきます。グローバルな考え方を身に付けること、異文化間の交流をすることはチャレンジングかもしれませんが、私たちにはそうする動機、原動力があります。
5. これまでに実施されたイニシアチブについて教えてください。
3つのアクションについて説明したいと思います。これらはすべて2021年に開始され、現在も継続中です。DE&Iは長期にわたるものであり、継続性を維持することが重要です。
1つ目は、金曜日の午後のミーティングフリーイニシアチブです。まず初めに、会議を最適化するためのわかりやすいガイドラインを配布しました。これには、正当な理由でスケジュールする必要があるというリマインダーも含まれます。 次に、金曜日の午後に主要プロジェクトの「集中時間」、対応中の仕事の「まとめ時間」、次の週の「計画時間」に専念するよう従業員に促しました。内部調査によると、従業員の76%が、このイニシアチブを非常に肯定的に捉えています。
2つ目は、無意識のバイアストレーニングです。ビジネスにおけるDE&Iの重要性とマネージャーの役割をサポートします。ツールボックスを配布し、マネージャーの意識をさらに高め、チームの業績評価する過程においてマネージャーを支援します。日立Astemoの発展に対する従業員の貢献を客観的に評価するのに役立ちます。 2022年に、このeラーニングコースを翻訳し、すべての間接員を対象に展開しました。
最後に、多様性月間です。文化的な多様性を楽しみながら尊重する方法です。 2021年5月、世界中の従業員からお気に入りのレシピを共有してもらい、レシピを計136品掲載するカラフルなレシピ本を作りました。中国のルートサラダ、ポルトガルのタラのパスティ、メキシコのエンチラーダヴェルデス、日本のマリネしたタコ…レシピ本は社内サイトで共有され、DE&I運営委員会によって選ばれた19人の受賞者には、レシピ本のコピーとお気に入りの料理を作るのに役立つギフトが贈られました。もちろん、受賞者を選ぶために何回も試食会を行いました!
6. 最後に考えるべきことは?
DE&Iは、よりよい未来のための取り組みです。積極的で創造的な職場環境を作るためのオープンマインドと熱意に基づいた、すべての利害関係者からのコラボレーション、チームワーク、およびサポートを必要とするものです。日立Astemoは、DE&Iを通じて、経営陣、DE&Iワーキングチーム、そして全従業員の全面的な支援と強いコミットメントのおかげで、多様な人財と優れた技術で社会に貢献できる持続可能な取り組みをおこなう企業として認知されると確信しています。